『江戸のヒット仕掛け人』

『江戸のヒット仕掛け人』檜山良昭 著

・定価 1,320円(税込)

・新書判 並製 208ページ

・9月1日発売

・東京新聞 刊

日本に輝きを取り戻すヒントが「江戸」にある!?

「何度も爆発的ブームを起こした『伊勢参り』の仕掛け人って誰?」

「怪しい薬『ミイラの粉』はどうして流行ったの?」

 260年以上続いた江戸時代。戦のない世とはいえ、庶民の生活は決して楽なものではなく、その日の暮らしにも窮するような苦しい生活の者もいた。それでも、そんな暮らしにとどまることのないアイデアや創意工夫で流行やヒット商品を生み出し、成功した例は数多くあった。

 困難の中にあって商機を見出した者、売り方や宣伝に着目した者、日本人の消費性傾向を巧みに突いた者など、流行やヒット商品には、それらを生み出した「仕掛け人」がいて、そこには「知恵」「情熱」「商魂」が凝縮されている。本書では、そんな人や物にスポットライトを当ててみた。

 流行とヒット商品に、経済発展に弾みをつける効果があるのは昔も今も同じこと。江戸を知り、現代と照らし合わせることで、長期低迷を続ける現代日本の再生への道が見えてくるかもしれない。

著者紹介

作家。1943年、茨城県那珂町(現那珂市)生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、京都大学大学院でドイツ経済史を専攻。79年『スターリン暗殺計画』で作家デビュー、同作品で第32回日本推理作家協会賞を受賞。その後『日本本土決戦』等のイフ戦記シリーズがベストセラーに。さらに、『大逆転! 戦艦「大和」激闘す』等の大逆転シリーズが一大ブームを巻き起こした。その他、『消えた「亜細亜号」』等の歴史冒険小説や『幕末の官僚』等のノンフィクションなど幅広いジャンルでの執筆を展開。

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