『海沼実の唱歌・童謡 読み聞かせ』
多くの人に愛唱されてきた童謡は、もともと子ども向けの文学作品でした。また唱歌の中には当初、国語の教材として取り上げられ、後に曲が付けられて歌曲となったものもあります。つまり童謡も唱歌も、歌や音楽である以前に文学作品であったのです。
そんな童謡や唱歌の原点に立ち返るため、本書では掲載される作品を筆者自らが改めて解釈し、物語として子ども達に読み聞かせ出来るようにまとめました。
筆者が主宰する日本で最も伝統ある合唱団・音羽ゆりかご会では、戦前から楽譜を用いることは少なく、口伝で作品を歌い継いできました。これは、そもそも表現(結果) の構築ばかりを目的とせず、むしろ解釈(感性を育むこと) を重視した童謡や唱歌の特性ともいえ、本書にはそうしたエッセンスが数多く散りばめられています。
もちろん併せて楽譜や歌詞も掲載されていますので、歌いながら楽しむこともできる一冊です。
折しも2018 年は童謡が誕生して100年目となる記念の年……多くの方々に日本の児童音楽文化を再評価して頂ければ幸いです。
・海沼 実 著
・定価 1,512円(税込)
・A5判 並製 176ページ
・東京新聞 刊
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